たびびと.jp

旅する大学生がお送りするグルメ特化型の地域情報サイト

<7>日本一値段が高いコーヒー! / 八尾 [3350文字]

大学であった検尿の二次検査の後

今日は授業が無かったので、余った時間でカフェ巡りをしようと思っていましたが

始めに行ったお店が"色んな意味"で凄すぎて1軒のみの完結です。

(満足しきっちゃった)

 

 

f:id:JUKAM:20170509202223j:plain

訪れたのは高安駅(大阪府八尾市)

2、3年前からずっと気になっていたお店があったので今回足を運びました

 

日本一値段が高いコーヒー、1杯・7万5000円!

どこかのテレビ番組でそう紹介されていたことで知ったのがきっかけです

(いろいろ話は聞いたけど、メディアには200回以上出演してるそうで特定はできませんでした。

朝日新聞で一面を飾ったのが最初、NHKが1000万円もかけて番組を全国版と関西版の2本を作ってくれた、月曜から夜更かし、す・またん、ほんわかTV、ten、くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館など

メディアに引っ張りだこ!)

 

そのお店とは、

 

 

f:id:JUKAM:20170509213038j:plain

 

ザ・ミュンヒ ¥3700

→ゲイシャ、熟成樽仕込み氷温コーヒー20年物(おためしコース)、タンザニア(粉100g)

 

八尾市の住宅街ど真ん中にあります。

開店38年目、元はただのバイク好き

店名も持っているバイクからとってきたという

世界で5台しかないという「ミュンヒ1200cc」という40年くらい前のドイツ製のバイク(?)を見せびらかしたくて店をオープンさせたのが始まりだとか。

 

毎年5月4日(今年は何故か5月5日だった)はバイク愛好家の方々が30人ほどですが集まるそうです 

バイクは「ミュンヒ1200cc」ともう一つ「バンビーン」のどちらかを常時展示しているとのこと

(バイクは全然詳しくないので全くの暗号状態です。)

 

 

 さて、初来店の人には好みのコーヒーのタイプを聞かれます

「苦い系?酸味系?」その答えによって店内にあるオススメのコーヒーを導きだしてくれるんですね

僕は酸味系が好きだったのでそう答えると更にいろいろな選択肢が出てきました

実は友達がバイトをしているカフェでフルーティーな香りと酸味が特徴のゲイシャをよく飲んでいたのですが、それが選択肢に出たので即決

「ではゲイシャでお願いします」と

 

 

・ゲイシャ ¥1500

淹れる前に本当のコーヒーを感じてもらうために

まずは香りからいただいてもらうというのがマスターのこだわり

 

f:id:JUKAM:20170509214249j:plain

 

粉をこんなにも間近で嗅いだことは初めてですねぇ...

コーヒー豆らしい香ばしさを醸しつつもココナッツやアーモンドのようなナッツ系の香りも感じられました

いや~癒される!天然のアロマ(笑)

ずっと嗅いでいたくなるほど良いにおいでした

 

 

充分に香りを堪能したあとは

そのまま目の前でネルドリップをしてくれます

 

これがこのお店の最大のポイント

何故目の前でやるかというと、実際にやっている姿というのをお客さんの目で見てもらう為だそうで

今回注文したゲイシャは数分も経たない内に淹れることが出来るのですが

他の一部のメニューでは80~85度のお湯で30分~50分という長時間点滴のように抽出するものもあるため、厨房で黙々としているとお客さんが心配になられる(というかしびれを切らしちゃう)のを防ぐ目的でもあるのです

 

なるほど。

そして、その間にマスターと談笑するのがこのお店の醍醐味

今回は早々に淹れ終えたので飲みながら話を聞いていました

 

和牛がC5~A5ランクと等級付けられているのと同じようにコーヒーにもランクがあるんですよ(実際は各産地ごとに条件も等級異なるので和牛より複雑で難解ですが)とか

 

普段我々が飲んでいるブルーマウンテンとかマンデリン、もちろんゲイシャもそうですが、低ランクものがほとんどでハイランク(コーヒーとして本当のもの)を提供するお店は実際には少ないとか

 

今、弟子が平群町(奈良県)と和泉市(大阪府)で店をやっているからよろしく、とか

 

他のコーヒー店に行くこともあるんですけど、名刺渡されると入店拒否されるんです

「うちの店のレベルではあなたに飲ませることは出来ません」と、本当はコーヒーの話をちょっとしたいだけなのにちょっと悲しいね、とか....

 

 

 

f:id:JUKAM:20170509221957j:plain

まずは砂糖も何も入れずに一口。

 

えっ、これが本物のコーヒーの味!?

 

苦味が一切なく爽やかで穏やかな酸味、しかもフルーティーな香り

後味には感じたこともないコーヒー豆だけの甘さが舌を包む....

今まで何百店舗のコーヒーを飲んで来たけどこんな味知らない。

まさに琴線に触れる感動の味!

 

 

次に角砂糖を一つ入れて一口

 

味がまるで異なる、この時点で別の飲み物です

フルーティーな香り漂う中、酸味と甘味のシーソーゲーム

そこですかさずマスターが一言

 

「レモンティーみたいやろ」

 

そう。コーヒーなのにレモンティーみたい

紅茶とコーヒーの中間くらいの味がするんです

信じられない

 

「これが本物のゲイシャの味ですよ」

 

ズバッとトドメをさされたようになってしまいました

一体今まで飲んで来たものは何だったんだろう・・・

 

 

・熟成樽仕込み氷温コーヒー20年物(おためしコース) ¥2000

あえっ!熟成年数が増えて値段が変わっている!

今では1杯10万円。3年間で2万5000円アップ。

 

いやいやしかし、ここはお試しコースもあるんですよ。

それはスプーン1杯2000円というもの。

4ccだけの贅沢です

 

f:id:JUKAM:20170509223341j:plain

 

凄いとろみ。

コーヒー液体とは考えられないです

卑近な例で申し訳ないですが、寿司屋の甘ダレのような感じ 

 

 

f:id:JUKAM:20170509223442j:plain

気持ちおまけで表面張力ぎりぎりいっぱいまで入れて下さいました

それを40万円相当の純金製(18金)の盃とスプーンでいただきます

 

んんっ!?

貴腐ワインのような甘さと苦さ

でもカカオ比率高めのチョコレートのようなコクも合わさっていて...

これでもコーヒーの範疇に入るのか・・・?

悩みなんて消え去るような、まさに人生に力をくれる感動の味です

 

 

マスターの人生の集大成だというこの熟成コーヒー

世界初の快挙で今でもここのお店でしか味わえない貴重なもの

マスターももう72歳だし、この技法の後継者を聞いてみたところ

門外不出でこのまま伝説に残すつもりだと仰っていました

「今、味わえたあなたはラッキーですよ」

えっ、本当ですか・・・・

 

 

・タンザニア(粉100g) ¥200

f:id:JUKAM:20170509214956j:plain

 

店で飲むコーヒーはどれも高いのにお持ち帰り用のコーヒーは異常に安い?!

200円/100g、こんなハイレベルのコーヒーを"本当の本当の"原価で販売しています

これは開店38周年の記念ということで通常価格の1300円~/100gを大特価にして売り出しているそうです

 

(ここだけの話ですが、近所の同業者に気を遣っているだけで

来年は39周年記念・再来年は40周年記念として持ち帰りの豆は100gあたり200円で売り続けるつもりのようです

つまり、いつでもお持ち帰り用の豆は200円/100gということ!)

 

この袋にさらにビニール袋で包んでリュックに入れて持って帰ったのに

家に着いてリュックを開けたらコーヒーの良い香りがしみついていました

 

 

プチ情報ですが

ここのお店にある器とグラスは全てマイセンとバカラグラスで

食器類だけで3000万円相当あるそうです。

何気に触れて飲んでいたゲイシャのコーヒーカップはマイセンの1客2万5000円のもの

お水のグラスでさえマイセンの1万3000円のもの。

後々思うと恐ろしい限りです

 

 

96.ザ・ミュンヒ
コーヒー専門店

大阪府八尾市刑部2-386

072-996-0300 (「遠方から来られる場合は念の為にお電話いただけると助かります」とのこと)

6:00~3:30(LO.2:00)
年中無休(大晦日、元日やお盆も平時営業)
最寄り:高安駅 (920m)、恩智駅(1km)
予算:¥1000以上

 

 

一応年中無休ですが

数か月に1回程度あるコーヒー研修や散髪や歯医者、更にはお客さんの送迎などで

臨時休業、もしくは一時外出中の看板を出す時もあるそうです

 

恐縮にも今日は河内山本駅まで車で送ってくださいました

(高安駅から歩いて来たけど、河内山本駅の方が車でUターンしやすいという理由)

最後まで本当にお世話になりました!

 

ちなみに余談ですが

かつて話に夢中になるあまり、新幹線を逃したお客さんの為に

愛知県の刈谷市まで車で送ったことあるそうです。笑

しかも無料で・・・

「大赤字、火の車や!」と笑いながら話していました